分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク クラウドコンピューティング分野

教育ポリシー

Cloud Spiralは、下記の教育ポリシーに基づいて、クラウドコンピューティングの実践的活用ができる人材教育を実施します。

クラウド技術を理解し、必要なスキルと知識について他者と議論し、実際のクラウド環境を用いて大規模な処理や効率の良い処理(負荷分散や分散処理等)を提供するアプリケーション・情報システム開発ができるようになる。

実施科目

本プログラムは、関西圏の大学院に在籍する修士1年生を主な対象とし、ほぼ1年間にわたって、クラウドコンピューティングの基礎から応用までを、講義、演習、プロジェクトを通じて学習します。

夏季集中合宿や分散PBL など、ユニークで実践的な教育形態も取り入れられています。

クラウド開発基礎

1学期、2単位

プロジェクト管理や開発プロセス、UML など、ソフトウェア工学の基礎的な知識を学習し、クラウドを活用したアプリケーションや情報システムを開発するための準備を行う。

クラウド基礎PBL

1学期・夏季集中、1単位

クラウド開発基礎で得た知識を基に、Webアプリケーションを実際のクラウド環境上に構築する。複数人でチームを組み、PBL(プロジェクトに基づく学習、Project Based Learning)型式の演習を実施する。

クラウド開発応用

1学期・夏季集中、1単位

クラウドの本質とその効果について事例とともに学習する。モバイルアプリ開発、負荷分散・スケーリング、ビッグデータ処理等、クラウド時代の新しい応用技術についても学ぶ。

クラウド発展PBL

2学期、2単位

1学期で学んだ内容を、大学をまたいだ分散PBL型式の演習で実践する。クラウド基礎PBLで構築したWebアプリケーションに対して、モバイル対応、負荷分散、大規模データ処理等のクラウド技術を活用した拡張を行う。

クラウド開発演習

通年、2単位

クラウド開発基礎やクラウド開発応用で学ぶ内容を、演習を通して実践的に理解する。また、開発環境やクラウド基盤の使い方、プロジェクト管理やバージョン管理、ビルド・テストのための各種ツールについても学ぶ。

実施の流れ

Cloud Spiral は、enPiTのフレームワークに従って、下記の流れで実施されます。

1. 基礎知識学習

(4 月~ 7 月の金曜日、大阪大学中之島センター)

クラウドシステムの開発のための基礎知識を学習します。クラウド技術だけではなく、プロジェクト管理やプレゼンテーション、ソフトウェア開発プロセスについても学びます。

○ 学習内容(一部)

「クラウド開発基礎」
クラウド概要とDesktop as a Service、プロジェクト管理、ファシリテーションスキル、NoSQL、Webアプリケーション

「クラウド開発演習(前半)」
UML 演習、Scrumとチケット駆動開発演習、Webアプリケーション開発演習 ~ JavaScript、 DWR、 Java、 MongoDB ~

2. 夏季集中合宿

(8月~ 9月の5日間×2回、大阪大学中之島センター他)

夏休み期間を利用し、参加大学による合同合宿形式で学習します。前半は簡単なクラウドシステムをPBL 形式で開発、後半は企業の事例やクラウドの応用技術等を学びます。

○ 学習内容(一部)

「クラウド基礎PBL」
チケット予約システムの構築、継続的インテグレーション、CloudStackを用いたWebアプリケーション配置・運用
「クラウド開発応用」
クラウドの本質と実際、モバイルアプリケーション、負荷分散とスケーリング、ビッグデータ処理、並列計算

3. 分散PBL

(10月~12 月ごろ、各大学および大阪大学中之島センター)

クラウド技術を活用した実践的なシステムの開発をグループで行います。異なる大学のメンバーで遠隔で開発することの難しさを学びます。1月以降に発表会、修了式を行います。

○ 学習内容(一部)

「クラウド発展PBL」
チケット予約システムのクラウド対応、Webアプリのモバイル化、クラウドを用いたスケーリング、大規模購入履歴の解析
「クラウド開発演習(後半)」
HTML5 + jQueryによるモバイルアプリ開発、CloudStackによる負荷分散とスケーリング、Hadoop/MapReduceプログラミング